Year11-MATH-3-1-3-JP

第3章:微分の応用

第2章では、曲線の傾きを決定するための微分(f(x)f′(x))を求める方法を学びました。ここでは、このスキルを実際の問題に適用します。傾きがゼロになる点を見つけることで、関数の最高点と最低点を特定できます。このプロセスは最適化と呼ばれます。

3.1 停留点

停留点は、関数の傾きがゼロ(f(x)=0f′(x)=0)になる点に発生します。これらの点では、曲線の接線は完全に水平になります。

停留点には主に3つの種類があります。

  1. 極大値:丘の「頂上」。傾きが正から負に変化します。

2. 極小値:谷の「底」。傾きが負から正に変化します。

3. 停留変曲点:曲線は一時的に平坦になりますが、その後は同じ方向に進み続けます。

3.2 点の性質の判定

停留点が極大点か極小点かを判断するには、符号表を用いて点の直前と直後の勾配を調べます。

x a−ϵ (直前)a (点) a+ϵ (直後)
f′(x)正 (+)0負 (-)
形状/\
結論極大値


3.3 増加関数と減少関数

関数が区間内で増加している場合、f(x)>0f′(x)>0 です。
関数が区間内で減少している場合、f(x)<0f′(x)<0 です。

例題 1: 停留点の求め方 f(x)=x33xf(x)=x3−3x の停留点の座標と性質を求めます。

微分します: f(x)=3x23f′(x)=3×2−3
0 に設定します: 3x23=03x2=3x2=1x=1,13×2−3=0→3×2=3→x2=1→x=1,−1
y座標を求めよ: > * f(1)=(1)33(1)=2f(1)=(1)3−3(1)=−2。点は(1,21,−2)である。
f(1)=(1)33(1)=2f(−1)=(−1)3−3(−1)=2。点は(1,2−1,2)である。

性質のテスト(x=1x=1の場合):
x=0x=0を確認せよ: f(0)=3f′(0)=−3 (負)。
x=2x=2を確認せよ: f(2)=3(4)3=9f′(2)=3(4)−3=9 (正)。
負 → 0 → 正の順となるので、(1,21,−2)は局所最小値である。

3.4 最適化の実践

最適化とは、「最良の」値(例えば、最大面積や最小コスト)を見つけるプロセスである。

戦略:

  1. 最適化したい変数(例えば、面積 A)について方程式を作成する。
  2. 方程式には独立変数が1つだけ含まれていることを確認する(代入が必要になる場合がある)。
  3. 方程式を微分する。
  4. 導関数をゼロにして解きなさい。

例題2:面積の最大化

農家が直線の壁に沿って長方形の牧草地を作るために、40m40mの柵を設置しました(柵が必要なのは3辺だけです)。面積が最大となる寸法を求めなさい。

  1. 壁に垂直な辺をxx、平行な辺をyyとします。
  2. 制約条件:2x+y=40y=402x2x+y=40→y=40−2x
  3. 面積の公式:A=x×y=x(402x)=40x2x2A=x×y=x(40−2x)=40x−2x^2
  4. 微分:dAdx=404x\frac{dA}{dx}=40−4x
  5. ゼロに設定:404x=04x=40x=1040−4x=0→4x=40→x=10
  6. yyを求めなさい:y=402(10)=20y=40−2(10)=20
  7. 解答:寸法は10m×20m10m×20mで、最大面積は200m2200m²です。

3.5 練習問題
パートA:停留点

  1. f(x)=x26x+8f(x)=x2−6x+8 の停留点を求め、その性質を判定せよ。
  2. y=2x39x2+12xy=2×3−9×2+12x について、極大値と極小値の座標を求めよ。

パートB:区間

3. f(x)=x24xf(x)=x^2−4x が減少関数となる区間を求めよ。

パートC:最適化

4. 発射体の高さはh(t)=30t5t2 h(t)=30t−5t^2 で与えられる。ここで tt は時間(秒)である。到達する最大高さを求めよ。
5. 課題:底面が正方形で上面がない箱の体積は 32cm332 cm^3 である。表面積を最小にする底面の辺の長さ (x) を求めよ。(ヒント:V=x2h,SA=x2+4xhV=x^2h, SA=x^2+4xh)。

解答(まとめ)

  1. f(x)=2x6x=3f′(x)=2x−6→x=3。点は (3,−1) である。これは局所最小値です。
  2. y=6x218x+12=6(x1)(x2)y′=6x^2−18x+12=6(x−1)(x−2)。(1,51,5)で最大値、(2,42,4)で最小値。
  3. f(x)=2x4f′(x)=2x−42x4<0x<22x−4<0→x<2のとき、減少します。
  4. h(t)=3010t=0t=3h′(t)=30−10t=0→t=3秒。h(3)=45mh(3)=45m
  5. h=32x2h=\frac{32}{x^2} SA=x2+4x(32x2)=x2+128xSA=x^2+4x(\frac{32}{x^2})=x^2+\frac{128}{x}SA=2x128x2=0x3=64x=4cmSA′=2x−\frac{128}{x^2}=0→x^3=64→x=4cm


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