第1章:代数と関数
この章では、数学的手法に必要な代数的能力を確立します。
基本的な計算から一歩踏み込み、変数間の関係、パターンの性質、関数の幾何学に焦点を当てます。
1.1 等差数列と幾何数列
「メソッド」では、数列を離散関数として扱い、入力は位置nとします。
等差数列: 連続する項の差が定数(d)である数列。
n番目の項:
n番目の項までの合計:
幾何数列:各項が前の項に定数比(r)を掛けて求められる数列。
n番目の項:
n番目の項までの合計: (where )
例題1:等差数列の12番目の項を求めよ:3,6,12,24,…
a(最初の項)とr(公比)を特定せよ:a=3、r=2。
公式 を用いる:
計算せよ:
1.2 二次関数と判別式
二次関数は の形をとります。「方法論」では、特に根の性質(グラフが x 軸と接する点)に注目します。
判別式 (Δ)
二次関数の平方根の下の部分 は、x 軸切片がいくつ存在するかを示します。
Δ>0: 異なる実根が 2 つ(グラフは x 軸と 2 回交差します)。
Δ=0: 実根が 1 つ(グラフは折れ点で x 軸と接します)。
Δ<0: 実根は存在しません(グラフは x 軸と決して接しません)。
1.3 関数の表記、定義域、値域
これは重要な概念の転換です。出力が入力に依存することを強調するために、「y =」ではなく「」と書き始めます。
定義域: 関数が定義されるすべての x 値(入力)の集合。
値域: 関数が生成できるすべての y 値(出力)の集合。
例題 2: の定義域と値域を述べよ。
定義域: 任意の実数を二乗できるので、定義域は x∈ℝ(すべての実数)である。
値域: x2 は常に ≥ 0 なので、f(x) が取り得る最小値は 0+3=3 である。したがって、値域は である。
1.4 練習問題
パートA:数列
1. 等差数列 5,11,17,… の最初の20項の和を求めよ。
2.ある等比数列は a=10 かつ r=0.5 である。5番目の項と無限大までの和を求めよ。
パートB:二次方程式と代数
3. 判別式を用いて、の解の個数を求めよ。
4. $x$ を因数分解して を解け。
5. 課題: がちょうど1つの実数解を持つような k の値を求めよ。
パートC:関数
6. のとき、 と を求めよ。
7. の範囲を求めよ。
解決策(概要)
1.
- 、
- Δ=-40;本当の解決策はありません。
- (x−7)(x+2)=0→x=7,−2
- Δ=36−4k=0→k=9
- 、